【ぱくペインクリニック】 神戸市中央区 整形外科疾患・神経内科疾患・皮膚科疾患・癌の痛み・その他の疾患
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代表的な疾患

  片頭痛     緊張型頭痛     群発頭痛     三叉神経痛  
  肩関節周囲炎     腱板断裂     石灰沈着性腱板炎  
  頚椎症性神経根症     頚椎椎間板ヘルニア     胸郭出口症候群  
  胸椎圧迫骨折     肋間神経痛  
  腰椎椎間板症     腰椎椎間関節症     仙腸関節症  
  腰椎椎間板ヘルニア     腰部脊柱管狭窄症     梨状筋症候群  
  帯状疱疹     顔面痙攣  
  頭痛顔面痛
①片頭痛
拍動性、片側(両側のこともあり)の頭痛で、しばしば吐き気を伴います。
痛みの程度としては比較的強度です。頭痛が起こる前に前ぶれのサイン(肩こり、眠気など)を自覚することがあります。
治療としては痛いときにはトリプタン製剤の内服や点鼻が有効です。
ほかに非ステロイド性消炎鎮痛薬も用いられます。
予防としてはCa拮抗薬、βブロッカー、抗うつ薬などが用いられます。
星状神経節ブロックを一定の頻度でおこなうと頭痛の頻度や強さが減少する場合が多いようです。

②緊張型頭痛
頭全体を締め付けるような両側性の頭痛です。
後頭部や後頚部に強い筋緊張を伴います。
精神的、身体的ストレスによる筋肉の緊張が循環不全を引き起こすことが原因ではないかとされています。夕方に痛みが悪化することが多いです。
治療としては抗不安薬や筋弛緩薬などの内服薬に加えて、トリガーポイントブロックや星状神経節ブロックなどをおこないます。

③群発頭痛
眼窩から側頭部にかけての激しい顔面痛です。目玉がえぐりとられるような、と表現される強い痛みと、発作時には眼球結膜の充血や流涙、鼻汁などの自律神経症状を認めることが特徴です。
頭痛発作は夜間に多く、群発期(痛みが頻繁に起こる時期)と寛解期(痛みがない時期)がはっきりしています。
治療としては酸素投与、トリプタン製剤が有効です。
神経ブロックとして耳介側頭神経ブロックやC2脊髄神経節ブロックなどをおこなうと有効な場合があります。

④三叉神経痛
顔面の片側におこる電激痛が特徴です。
顔を触ると痛いので、洗顔や髭剃り、食事などが出来なくなります。
三叉神経という顔面の痛みを感じる神経の根元が、血管で圧迫されて起こることが多いことがわかっています。
治療はまず抗痙攣薬のカルバマゼピンの内服をおこないます。
内服で痛みがコントロールできないときには、神経ブロック、手術、ガンマナイフ(放射線治療)の3つの治療法があります。それぞれ利点欠点がありますので詳細は医師にご確認ください。神経ブロックは三叉神経節もしくはその末梢枝にたいして高周波熱凝固という方法を用いておこないます。ほとんどの症例で直後から痛みは消失します。
  肩の痛み
①肩関節周囲炎
俗に言う五十肩のことです。疾患としては肩峰下滑液包炎、腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎などをまとめてこのように呼ぶことが多いようです。
腕を挙上したり外転したりしようとすると痛い、夜痛みで眠りにくいなどの症状が特徴です。
治療としては消炎鎮痛薬内服とともに、肩峰下滑液包ブロック、肩関節ブロック、上腕二頭筋長頭腱腱鞘内注射、肩甲上神経ブロックなどをおこないます。
急性期の強い痛みは神経ブロックで直後から大幅に緩和されます。

②腱板断裂
腱板の小断裂は、臨床的には肩関節周囲炎とほぼ同じ症状です。
断裂が大きくなると棘上筋や棘下筋などの筋力低下が明らかになります。
痛みに対する治療は肩関節周囲炎に準じておこないますが、保存的治療で軽快しない場合には手術が必要な場合もあります。

③石灰沈着性腱板炎
肩に非常に強い自発痛があり、レントゲンで腱板に石灰沈着を認めるのが特徴です。
治療としては超音波ガイド下にて石灰を穿刺吸引することにより痛みは消失します。
  頚から肩、腕のかけての痛みとしびれ
①頚椎症性神経根症
頚椎の退行変性が進み骨棘が椎間孔にできることにより、神経根を圧迫することにより発症します。症状は頚、肩から肩甲骨、腕にかけての痛みとしびれです。頭を後屈させると痛みが悪化します。
神経ブロック治療が非常に有効で、超音波ガイド下に腕神経叢ブロック、神経根ブロックなどをおこないます。

②頚椎椎間板ヘルニア
頚椎の椎間板が後方に突出して神経根を圧迫し発症します。症状と治療は頚椎症性神経根症と同様です。

③胸郭出口症候群
腕神経叢という上肢の運動や知覚を支配している神経が、鎖骨や肋骨、筋肉などに圧迫されたり牽引されたりして腕の痛みや痺れを引き起こします。不良姿勢との関連もいわれています。治療としては星状神経節ブロック、腕神経叢ブロックなどが有効です。
  背中の痛み
①胸椎圧迫骨折
高齢者、特に女性は骨粗鬆症の進行とともに圧迫骨折発症のリスクが高まります。
転倒などを契機に強い背部痛がおこり体動困難となった場合には圧迫骨折の発症を疑います。
レントゲンで圧迫骨折を確認できたら、治療としてはコルセット装着と安静です。
硬膜外ブロックや椎間関節ブロックなどが著効することもあります。

②肋間神経痛
肋骨に沿った痛みを総称して肋間神経痛といいます。
原因としては胸椎椎間板ヘルニア、胸椎圧迫骨折、帯状疱疹などさまざまです。
肋間神経ブロックで痛みをとりながら原因検索をおこなっていきます。


  腰の痛み
①腰椎椎間板症
背骨と背骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板があります。
椎間板が痛む(変性といいます)と、椎間板後部で炎症が起こり、腰痛を発症します。慢性化すると後縦靱帯に脊椎洞神経という神経が伸びてきて過敏な状態が形成されてしまいます。
椎間板症の腰痛は、典型的には同一姿勢(座位など)を長時間保つことができない腰痛です。
治療としては硬膜外ブロックが有効です。ほかに椎間板ステロイド注入も有効です。

②腰椎椎間関節症
背骨と背骨同士がつくる関節を椎間関節といいますが、その関節包の捻挫で強い腰痛が起こります。
典型的には、体動で誘発され後屈で悪化します。原因となる椎間関節部に強い圧痛があるのが特徴です。椎間関節ブロックがひじょうに有効です。

③仙腸関節症
仙腸関節は骨盤を形成する仙骨と腸骨とが成す関節です。関節が傷むと下部腰痛や鼠径部痛、大腿部痛などを引き起こします。仙腸関節ブロックが有効です。
  腰から下肢にかけての痛みとしびれ
①腰椎椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間にはクッションの役割を果たす椎間板があります。椎間板の中には髄核という物質があります、椎間板に亀裂が入り髄核が後方に脱出し脊髄神経根を圧迫し炎症を起こしたものを腰椎椎間板ヘルニアといいます。
症状は腰から足にかけての疼痛(坐骨神経痛)です。
治療としてはまず硬膜外ブロックをおこない神経根周囲の炎症を取るのを目標とします。さらに症状に応じて神経根ブロック、椎間板ステロイド注入などをおこないます。

②腰部脊柱管狭窄症
背骨には脊柱管という硬膜嚢(脊髄を包んでいる袋です)が通る部位がありますが、その脊柱管が年齢とともに狭くなり、神経を圧迫して足の痺れや痛みが生じるのを腰部脊柱管狭窄症といいます。長く歩くと足がしびれたり痛くなって歩けないというのが代表的な症状です。
硬膜外ブロックや神経根ブロック、投薬などで治療をおこないます。多くの場合、疼痛および歩行能力の改善を得ることができます。

③梨状筋症候群
梨状筋という骨盤と大腿骨をつないでいる筋肉に坐骨神経が挟まれて坐骨神経痛が生じるものを梨状筋症候群といいます。診断は画像所見だけでは難しいことがあります。梨状筋への局所麻酔薬およびステロイド注入で症状の緩和を得られるのが特徴です。
  帯状疱疹
体の片側に発症する痛みを伴う皮疹です。
様々な部位(顔、頚部、背中、胸部、腰部、下肢)にできますが、左右どちらかのみに帯のように固まって皮疹が出るのが特徴です。
水疱瘡のウイルスが再活性化し発症することがわかっています。
治療としては抗ウイルス薬の内服もしくは点滴をまずおこないます。痛みに対しては内服薬(初期には非ステロイド系鎮痛薬、以降は抗うつ薬や抗痙攣薬など)と各種神経ブロック(硬膜外ブロック、神経根ブロック、星状神経節ブロックなど)をおこないます。
発症初期に強い痛みはありますが治療をおこなうと徐々に痛みは軽快します。時に高齢者では皮疹が軽快消失しても痛みが残存し神経痛となることがありますので、ペインクリニックで適切な初期治療を受けることが大切です。
  顔面痙攣
脳幹部で顔面神経が血管に圧迫されて、顔面神経の被刺激性が亢進してしまった結果として発症します。片側の顔面が痙攣するのですが、初期にはまぶたのぴくつき程度です。悪化すると顔がゆがむほどの発作的な痙攣が起こります。治療としては脳神経外科でおこなう神経血管減圧術と、われわれがおこなうボトックス注射という方法があります。ボトックスという薬を顔に注射することによって表情筋の筋緊張をとり、顔面痙攣を抑えることが可能です。治療にはそれぞれ利点と欠点がありますので詳細は医師にご確認ください。